トップ プロフィール 政策・ビジョン 活動報告 記事 日記 後援会申し込み サポーター募集 リンク
国益を考えた航空行政に 2007年3月

 「情けない状況」。我が国の航空業界の現状を見ると、その一言に尽きる。

 まず、首都圏の国際空港は基幹として成田。その補完として羽田が位置づけられている。滑走路は成田が4000メートル1本、それに暫定滑走路1本。羽田は3000メートル2本に、2500メートルが1本。先日、4本目の滑走路の着工が決まったが、国内便で発着枠が一杯というのが現状だ。大型機の離発着の目安とされている3000メートル級滑走路は3本だ。

 対して、他のアジア諸国を見ると、韓国のソウル地域は、すでに3000メートル級を4本備え、5本目が整備中。中国はたとえば上海地区だけで、3000メートル級が4本。5本目が整備中だ。

 当然、飛行機の離発着回数も制限を受け、国際競争力の観点から我が国は、非常に厳しい状況だ。かといって、広大な土地の必要な新しい空港がすぐに出来るわけはない

 そこで、成田の暫定滑走路の2500メートル化(2500メートルになれば、アジアだけでなく、米国西海岸便まで飛べる)を早期に進め、現在の年間約18万回の離発着回数を、22万回に増やすべきである。また、羽田、成田間のアクセスの改善のため、リニア方式の連絡路線の検討を始めるべきだ。

 もう1つの「情けない」は発着枠である。成田空港の国際便のシェアだが、我が国の航空会社は4割に満たない。関空に至っては3割以下だ。一方、米国のJ・F・ケネディ空港は米国企業が5割。英国ヒースロー空港は英国企業が48%。韓国の仁川は59%、ドイツのフランクフルト空港は58%を自国企業が占めている。

 航空交渉を通じ、速やかに改善を目指すべきだ。また、増便をする時に、これまでのシェア通り、各国に割り当てを決めるという悪しき慣例を改めなければならない。

 さらに、ペリメーター規制なるものがある。羽田発着の航空機について、「国際線において、羽田は成田の補完空港であるから、最も国内線長距離の羽田―石垣間の1947キロメートルを運行許可基準にする」という規制である。これにより、上海は飛べるが北京はだめ。仁川は良い、大連も良い。でも、台北はだめ。グアムもだめ。という何とも奇妙な話となる。

 補完空港というならば、近距離で、需要のある所を補完するのが筋ではないか。それでこそ、成田の負担は軽くなる。一律のペリメーター規制をやめ、需要を調べて、路線配置を進めるべきだ。


政策・ビジョン一覧
(C) Copyright 2004-2005 Kentaro Sonoura All rights reserved.